館報まっさき 第202号(平成23年9月20日発行)

復興に向けて Part2

 今月15日をもって大船渡市による『第2回復興に向けた地区懇談会』が終了した。当町では、9月1日に泊里地区、6日には細浦・中央地区で開催された。その中で示された主な復興計画を列挙する。
☆土地利用のあり方
○泊里地区
・道路の嵩上げによる防潮機能のの確保
・近傍の高台移転、宅地嵩上げ
・安全な道路ネットワークの確保
○細浦中央地区
・防潮堤等による津波対策
・近傍の高台移転
・安全・安心を確保する道路網
○共通
・2m以上の浸水区域は産業系土地利用、住居は原則不可
・山側への安全な避難路の確保
・水産業の振興

☆災害公営住宅整備事業
○計画個数
 市270、県630 計900戸予定
 被害の大きかった地区を優先に建設予定

☆防災集団移転促進事業
○住宅団地を整備
10戸以上の規模であることが必要
※9月8日国土交通省は5戸以上に緩和するとの意向を示した。

☆仮設店舗等貸与事業
・市営住宅中野団地跡地に着工中。
・山岸冷蔵工場より山側に予定

☆道路復旧事業
○被災した道路の復旧
 高清水鶴巻線、山岸海岸線、平林大田線など

☆漁港関係施設等復旧事業
○漁業早期再開を目的に被災した防波堤など漁港施設の災害復旧工事の実施
・市:碁石、泊里漁港
 県:門之浜漁港

☆道路新設・改良事業
○高台へのアクセス道、災害時の避難路、緊急車両が進入できない狭路道路、地盤沈下により冠水する道路などの整備
・細浦地区避難路、平林大田線、三十刈線、小細浦中野線

☆林道整備事業
○災害発生時における主要道の不通の事態を回避する為、主要道を補完する迂回路としての林道整備
・すでに箱根山線に待避所が設置されている

末崎小学校前交差点改良を要請
 8月29日、村上末崎町振興会長、近藤末崎地区公民館長、滝田・紀室両市議会議員が市役所に出向き末小前交差点の改良を進めるよう強く要請した。市側から関係機関と協議ながら進めていくとの回答を得た。
 
漁業復興のさきがけ
 9月10日、大船渡市漁業協同組合の新造船『第八大浜丸』の進水式が細浦漁港で開かれた。船員や関係者が餅まきを行い、航海の安全と大漁を祈願した。漁業復興に一歩踏み出した。
 
末小野球3連覇
 9月17日、二戸市で開催された、岩手県学童新人大会で見事3連覇を果たし、10月8日に山形県で行われる東北大会に駒を進めた。

安全な道路をと要請(大船渡市役所)
フライキにフライキに希望の光

ニュースポーツを楽しむ会開催
日頃の運動不足やストレスの解消を目的に誰でも出来るスポーツを楽しむ会を下記のとおり開催します。
1.開催日 平成23年10月7日(金)
      ・大船渡市体育指導員による指導
      ・12月2日まで毎週金曜日活動
      ・12月9日(金)競技会
2.時間  毎週 10:00~12:00
3.場所  ふるさとセンター体育室
4.種目  シャッフルボード
      スカイクロス
      輪投げ
      誰でも簡単にできるスポーツです
5.参加料 なし
6.その他 シューズを持参
問合せ ふるさとセンター 29-2955
多数の参加をお持ちします。
 
取得物
ふるセンに鍵・靴・帽子の忘れ物があります。
お心当たりの方はふるセンにご一報ください。
11月30日まで保管しますが、それ以降は処分いたしますのでご了承ください。
 ふるさとセンター管理人

随想

各方面からの支援に感謝
 3月11日、未曾有の大災害から早6ヶ月が経過した。思い起こせば災害当初、悪夢ではないかとこの現実を受け止めることが出来ずにいたが、翌日早朝には捜索活動が始まり、翌々日には、自衛隊員が幹線道路の復旧作業を行っていた。そんな光景に大惨事が現実のものであることを認めるざるを得なかった。
 さて、この大惨事に関わり多方面から救援・支援が寄せられた。
  被災当初、地元消防団が、通信手段のままならない状況下、捜索活動、本部との連絡役・物資の配給などを行ってくれた。本当にありがたかった。
 また、自衛隊員は前述の道路復旧作業をはじめ捜索活動・物資運搬・避難所等への連絡など多岐にわたる救援活動を行った。そして、他県から多くの警察官が出動し捜索活動・交通整理、パトロールなど治安の維持に現在も奔走している。
 このような公的機関だけでなく、物資支援や炊き出しなど多くのボランティアにも支えられた。
 消防団・自衛隊員・警察官そして多くのボランティアの黙々支援に打ち込む姿に心打たれた。自分も復興に向けてできることをしなければと思う今日この頃である。