館報まっさき 第333号(令和4年9月20日発行)

ご長寿を祝う

末崎町の敬老会対象者の皆様、ご長寿おめでとうございます。心からお祝い申し上げます。
 今年こそは敬老会を開催したいと考えておりましたが、新型コロナウイルス、オミクロン株BA・5が猛威を振るい、なかなか収束しないことから差し控えることにいたしました。よって、敬老会対象者の皆様には、昨年同様、お祝いとして記念品(特製バスタオル)、菓子折、名簿をお届けすることにいたしました。ご理解賜りたくお願い申し上げます。
 令和4年度の末崎町の75歳以上の敬老会対象者は963人(男性410人、女性553人)で昨年度より31人増加しております。最高齢者は碁石の大和田ハル子さん103歳です。次いで101歳を迎えられた方々は、峰岸の熊谷トクエさん、小細浦の武田武男さん、門之浜の田畑ミネ子さんです。また、100歳になられたのは、平の村上セツさん、西舘の武田トシ子さんです。
以上100歳以上の方々は6人です。なお、90歳代は、122人、80歳代は497人、75歳から79歳代は338人となっております。あらためて、ご長寿の皆様には、心からお慶び申し上げます。

 令和4年7月、厚生労働省は日本人の平均寿命に関する最新の統計結果を公表しました。その資料によると、令和3年の日本人の平均寿命は、男性が81.47歳、女性が87.57歳。平成23年の東日本大震災以降、日本人の平均寿命は9年連続で伸び続けていましたが、1年前の男性81・64歳、女性87.74歳と比べると、令和3年の平均寿命は、男性が0.17歳、女性も0.17歳下回りました。下回った理由として、厚労省は新型コロナウイルスや老衰による死亡率の変化を挙げています。 平均寿命の都道府県ランキングの上位を見ますと、男性、1位は滋賀81.75歳、2位長野81.75歳、3位京都81.40歳。女性、1位は長野87.675歳、2位岡山87.673歳、3位島根87.64歳となっています。岩手は男性45位79.86歳、女性42位86.44歳です。
同じ国でも地域ごとに差が出てしまう原因の一つと考えられるのは、都道府県民ごとの生活習慣の違いと言われています。
滋賀県がまとめた資料によると、滋賀県は「タバコを吸わない人」の割合が男性で全国トップ。他にも飲酒量の少なさ、日常的にスポーツをする人の数なども全国トップレベルでした。滋賀県は健康的な生活習慣を持つ人が多いことがわかります。
一方、女性の平均寿命トップの長野県ですが、長野県はもともと長寿の人が多い地域ではありませんでした。昭和30~40年代には、脳血管疾患による死亡率が非常に高く問題視されていました。しかしその後、長野県佐久市の医師が始めた「県民減塩運動」によって、県民をあげて食生活の改善に取り組んだ努力の結果、今では全国有数のご長寿県となったのです。 
この長野県の成功例は、「長野モデル」といわれ、予防医療の観点からも非常に注目されています。これらのことを参考にしながら、健康的な生活に努めましょう。