館報まっさき 第325号(令和4年1月20日発行)

年頭の挨拶

令和4年の年頭にあたり、謹んで新年の挨拶を申し上げます。昨年は、新型コロナウイルス感染予防にかなりエネルギーを奪われた1年でしたが、町民の皆様のご理解とご協力を得て何とか乗り切ることができました。おかげさまで収束しかけた10月以降は、いくつかの事業を実施することができました。あらためてご協力に感謝を申し上げます。
今年は東日本大震災から11年目となることから、皆様におかれましては、新たな目標を掲げ、新たな気持ちで第一歩を踏み出されたことと存じます。
ようやく新型コロナウイルス感染症が収束しかけたと思ったら、今度は極めて感染力の強いオミクロン株が猛威を振るって私共を恐怖に陥れております。このオミクロン株というのは潜伏期間が3日程と他の変異株より短く重症化リスクが低いと見られていますがデルタ株より感染力が強く、既存ワクチンの発症予防効果を低下させるといわれています。日本では、昨年12月18日時点で65人のオミクロン株感染が確認されましたが1月16日には25,658人となりました。予防するには、これまでの対処法であるマスクの着用、手洗いや手の消毒、密閉・密集・密接の3密を避けるなどを徹底するとともに、不要不急の外出は避けることだといいます。あらためて感染しない、させないことを自覚して行動し、一日も早く平穏な日が訪れるよう念じたいと思います。

 水産業は大変不漁で、厳しい状況が続いています。サンマ漁については、水揚げ量、本州一を誇る大船渡ですが、大船渡魚市場に水揚げされた量は2,471トン(昨年比60.4%減)で、これまでにない不漁でした。また、秋サケ漁も7年連続不漁になっています。末崎のアワビ、ウニの漁獲量は、アワビは1.5トン(昨年並み)、ウニは2.4トン(昨年比20%減)でした。漁獲量が減少しているのは、磯焼けといって餌となるコンブやワカメが岩についていないことが要因で温暖化が影響しているのではないかといわれています。
末崎町の令和3年12月31日現在の人口は3,887人です。令和2年12月31日に比べ85人の減少です。また年代別構成をみると0歳~14歳、は314人、15歳~64歳は1,955人、65歳以上の高齢者は1,618人で人口の41.6%を占めています。また、その中で後期高齢者といわれる75歳以上は932人で人口の24%、この年代の人々を地域でどう支えていくか、まちづくりにおいても重要な課題です。
東日本大震災の津波による被災地を通らない道路として新たに整備していた県道碁石線が昨年11月18日に供用開始、また12月22日には県道主要地方道大船渡広田陸前高田線(船河原~平)が完成し開通しました。このことにより災害時の避難はもとより救援物資の輸送、救急搬送、消防活動がよりすみやかに行われることになり、安心安全なまちへと前進しました。まちづくりとしては、「さらに安心・安全を高め、安らぎのあるまち、生涯暮らし続けられる住みよいまち」づくりをどう進めるか、各年代の英知を集め、末崎のまちづくりを進めていきたいと考えていますのでご支援ご協力くださいますようお願い申し上げます。
 結びに、この新たな年が皆様にとりまして素晴らしい年になりますようご祈念申し上げ、年頭の挨拶といたします。