館報まっさき 第312号(令和2年12月21日発行)

工事の延期

細浦湾口防潮堤   令和4年3月31日
新県道    令和3年12月31日

岩手県沿岸広域振興局水産部大船渡水産振興センターは、細浦湾口防潮堤工事完了を令和3年3月31日から令和4年3月31日に1年延期した。
また同土木部大船渡土木センターは新県道大船渡広田陸前高田線および碁石線の工事完了を令和3年3月31日から令和3年12月31日に9か月延期するとした。延伸工事箇所および理由は左記のとおり。

延伸工事箇所および理由

1.細浦湾口防潮堤のフラップゲート(水門・完成済み)と神坂側の弁天島のところを結ぶ海に面した部分
大船渡水産振興センターの担当課長によると、「現在、海底の地盤づくりを行っているが海底の岩盤が極めて固く難航している。杭打ちしても、なかなか深く刺さっていかない、やむなく完成を1年延期せざるを得なくなった」ということであった。
2.新県道大船渡広田陸前高田線および碁石線について
大船渡土木センターの担当課長によると、つぎのとおりである。
① 大船渡広田陸前高田線の細浦地域の沢
細浦地域の沢、天理教の上の工事。アーチ型カルバートの上に土盛りして道路をつくる計画で工事が進められている。この場所は上流から洪水や土石流等によって土砂がたまった所であり、地盤としても軟らかい。今も沢水が地中流れており、カルバートを造るにあたっては、水が入らないよう周りを囲い込む形で矢板(鋼鉄の板)を打ち込んで工事を進めている。さらに、地中流れる水だけでなく、土の中には転石(丸く硬い石)が混じっていることから土の締まりが悪いため、地盤づくりが必要になり、作業工程の見直しを余儀なくされたことによるものである。
② 碁石線の門之浜地域の沢
 門之浜地域の中井地域寄りの沢、通称、沢内を通るところの工事である。具体的には、山田竹志氏宅の上流である。ここは、細浦地域の状況とは違って、硬岩のため、なかなか掘り進めることは容易でない。カルバートも少し短くするなど工事変更したことによるものである。
両線とも全線開通は今からあと1年である。通行できる日を楽しみに待ちましょう