館報まっさき 第300号(令和元年11月20日発行)

思い出に残る町民文化祭

 令和元年度(第24回)末崎町民文化祭は、11月15日から17日まで3日間、ふるさとセンターと末崎中学校体育館を会場に開催された。ふるさとセンターでは展示部門、末崎中学校体育館では、舞台部門の発表が行われた。今年の展示部門に出品された作品は、759点。保育園児の貼り絵、小中学生の絵画、書道作品、工作、手芸から一般の絵画、写真、書道作品、生け花、陶芸、手芸、服飾、竹細工、ちぎり絵、押し花絵等、すばらしい作品が出品された。絵画、陶芸は進化が感じられた。今年特記すべきは、素晴らしい吊るし雛が沢山出品されたことである。作者は「求める色合いのちりめん(布地)を集める」のが一番大変であると話していたが、数々の色あでやかな吊るし雛に皆圧倒されていた。

 また、ふるさとセンターの体育館の一角に設けられた「デジタル公民館けせん」のブースでは、11月3日に行われた熊野神社の式年大祭や気仙・末崎の自然をDVDに記録した映像が流され、来場者の関心を集めていた。震災後から末崎の伝統文化の継承や情報発信を続けている「高度映像情報センター」は、今年、岩手県の大震災における心の復興事業に参画し、「デジタル公民館けせん」を立ち上げて気仙地域を支援する活動を展開している。 
さらに、同体育館では婦人会が担当する福祉バザーや茶席も設けられ、来場者は茶の作法を学びながら静かに一服いただき伝統文化に浸っていた。
 最終日(17日)の舞台部門には、保育園児から老人クラブの皆様まで、団体、個人含めて13の演目にご出演いただいた。毎年のことながら、保育園児、小中学生の演舞には、ご家族みんなが駆けつけ、可愛らしいしぐさに大きな拍手を送っていた。熟練の踊り手に対しても、その熱演に盛大な拍手が送られた。
 今年も天候に恵まれ、思い出に残るすばらしい文化祭になった。これも作品を出品された方、舞台に出演された方はもとより、会場の設営から後片付けまでご協力くださいました皆様のお陰と心から感謝を申し上げます。ありがとうございました。