館報まっさき 第337号(令和5年1月20日発行)

年頭のご挨拶

令和5年の年頭に当たり、謹んで新年のご挨拶を申し上げます。
 昨年は、何といっても新型コロナウイルス感染症を意識した生活を余儀なくさせられた一年だった。3月11日、各地で行われた東日本大震災から11年目の追悼式も縮小。大船渡で開催予定だった全国椿サミットも中止。また、4月から5月にかけて町内各団体の総会等も書面議決となった。8月のお盆の頃は再び増加したが9月10月と下降傾向が続いたので収束に向かうのかなと思っていた。感染症の専門医は、寒くなれば一層増えると言った。寒くなれば空気は乾燥するし、どうしても部屋を密閉すので換気が悪くなり感染リスクが高まると予測、その通りとなった。11月から12月にかけて感染が一気に拡大、今までにない感染者になった。これは、感染に対して以前より神経質でなく感染を恐れなくなっている表れでもある。
ワクチン接種も4回も受けて重篤にならないから大丈夫という気持ちもどこかにある。そこには「罹ったら罹った時さ」と開き直っている自分がいる。それ故、皆それなりの注意を払いながらの生活を送っている。でもどこかすっきりしないモヤモヤ感がある。これがWithコロナというものかと思ったりしている。只々終息を願うばかりだ。
 

一方、漁業に目を向けると昨年のサンマ、秋サケの大船渡市魚市場への水揚げ量は、一昨年に比してやや上回ったものの低い水準にとどまった。特にサンマは数量、金額とも本州トップであるが平成23年の20%にも達していない状態といわれる。「サンマ漁獲量低下の原因には海水温の上昇といった環境の変化があげられているがそれより日本を含めた各国がサンマを獲りすぎて資源自体が激減しているから」とマルハニチロ株式会社の片野歩氏は指摘する。
 南太平洋・トンガ沖の海底火山で昨年1月15日、大規模噴火が発生し、日本各地に被害をもたらした。気仙沿岸の養殖施設も被害を受けた。噴火は規模も大きく爆発的だったため急激な空気の膨張などで周辺の気圧が変化し、それが大気の波動として広がり、潮位の上昇をもたらした。こういう気象現象によって起きる津波を「気象津波」ということも初めて知った。
 暗い話ばかりではない。二十歳の若者、千葉ロッテマリーンズの佐々木朗希投手が4月10日のオリックス戦で、プロ野球史上最年少で完全試合を成し遂げた。多くのフアンがテレビの前に釘付けになり熱い声援を送った。しかも次の4月17日の日本ハム戦でも8回まで完全投球。実に17イニング連続無安打の日本記録も樹立。入団当時から「令和の怪物」といわれていたがその真価を証明した。今春開催されるWBC(ワールド・ベースボール・クラシック)への出場も決まっている。将来は岩手の誇りである大谷翔平選手や菊池雄星選手のように大リーグでの活躍を期待したい。
佐々木投手の活躍はコロナ禍、物価高で景気が低迷している中、元気や勇気を与える光となっている。
 ロシアのウクライナ侵攻は人道面、経済面で世界に大きな衝撃と影響を与えている。日本もその影響を受けている一国だ。さらに日本は大幅な円安にも見舞われ諸物価高騰に拍車がかかった。経済専門家の今年の経済の見通しは、世界経済・日本経済ともに厳しいという。日本の景気は低空飛行を続ける公算が大だと読んでいる。しかし新年は卯年、株式市場では「卯は跳ねる」という格言がある。卯年については、兎は跳ねる特徴があるため、景気が上向いたり、回復するといわれている。
新年は「コロナのない日常」と「景気が上向き、安定した経済」がとり戻され、安心して心穏やかに暮らせる社会になるよう期待している。皆様には、漁業も活気づく水揚げになり、災害もない、幸福を感じる年になりますようご祈念申し上げ、年頭のご挨拶といたします。