良く飛ぶ竹とんぼ in まっさき

良く飛ぶ竹とんぼ in まっさき実施日:9月1日(土)13:00~16:00
講 師:堀池喜一郎さん(大船渡市“デジタル公民館”まっさき運営協議会委員/
 好齢ビジネスパートナーズ世話人/武蔵野三鷹どこ竹@竹とんぼ教室顧問)
安井 豊さん(武蔵野三鷹どこ竹@竹とんぼ教室講師)
サポータ:菊池耕士さん(大学講師)、片渕 豊さん(上智大学3年)、小川悠貴さん(早稲田大学4年)
参加者:子ども26人、大人12人、ボランティア10人


 
第1部 竹とんぼ製作ワークショップ
 竹とんぼ教室について  13:00~13:30(大人)
 製作ワークショップ   13:30~14:30(大人+子ども)

第2部 飛ばし競争
 飛ばし練習       14:30~15:00(大人+子ども)
 飛ばし競争       15:00~15:30(大人+子ども)

第3部 まとめ
 飛ばし競争 表彰式  15:30~15:40(大人+子ども)
 質疑応答  15:40~15:50(大人+子ども)
 竹とんぼ教室 講師育成 15:50~16:00(大人+子ども)

 少子高齢化がますます進むなかで、全国的に男性高齢者の出番づくり、地域参加が課題となっている。60代以上の方々は子どもの頃、竹馬、けん玉、竹とんぼなど、竹が材料の遊具で遊んだ体験をお持ちだろう。
 中でも竹とんぼは、手作りの素朴な作業が必要だが、良く飛ぶ竹とんぼには3つの理由があるという。その一つは軽いこと、今回、制作した竹とんぼの羽根の重さはなんと2グラムとか。こんな軽い羽根は竹ならでは。アルミニウム等では難しいという。さて、二つ目は羽根のひねりだ。羽根が浮力や推進力を効果的に持ちうるには、左右の羽根がうまくひねられていなければならない。火で熱して竹の中のデンプン質が解け、曲がりやすくなったところでひねるのだが、これがなかなか難しい。そして三つ目がバランスだ。軸をコップ等において左右の羽根が水平に保てることが重要だ。慎重にやりながらも結局、試行錯誤して覚えるしかない。
 さて、今回の竹とんぼ教室は、講師2名と東京‐水沢江刺の新幹線移動中に講師の堀池喜一郎さんと安井豊さんに指導をうけ、道の駅駐車場で飛ばし練習をして促成されたボランティア3名(大学生2名、社会人1名)によるサポータ体制で実施した。
最初に大人や保護者を対象にした、竹とんぼの制作や飛ばし競争における注意点の学習からスタート。なぜなら、制作過程でナイフやきりといった刃物やバーナー、ローソクの火などの危険な道具を使うほか、飛ばす時には目にあたると危険といったことがあり、安全な作り方、安全な飛ばし方を子どもたちにアドバイスし、指導できる大人がいて、成り立つプログラムだからだ。したがって、子どもが竹とんぼ作りに入る前に、大人が危険な作業と安全なやり方を理解しておくことが必要となる。
 ひととおり、大人対象の説明が終了すると、製作工程に入る。製作キットは軸と羽根の二つからなっていて、羽根の中心を正しく位置決めする作業、きりによる穴あけ作業、火の熱で羽根を熱する作業、羽根をひねる作業、バランスを見ながらの調整作業、羽根と軸の接着、羽根の色付け作業等々を行い、軽く飛ばして様子を見る。うまく飛翔しない場合は、ひねりやバランスの再調整となる。
 子どもも大人も必死だ、お母さんもこんなことは初めての経験で、否応なく手作業に集中、没頭することになり、結果的にたまっているストレス解消によいようだ。
 子どもたちは刃物や火を扱う遊び、危ないことが伴う工作はとても興味がわき魅力のようだ。この日は小学生4年生以下の男の子と女の子が集まってくれた。低学年の子供たちにはやや竹とんぼづくりの手作業、工作は難しいようではあったが、羽根のデザインの段になると女の子を中心に小さい子も熱心に仕上げに取り組んだ。男の子たちは、デザインはさておき、早く飛ばしたくて落ち着かない。
 製作ワークショップを終了後、ふるさとセンターの体育室で20分ほど飛ばし練習を行い、最後は飛ばし競争。20人余りが順番に飛行距離を競った。10分~15分練習するとみんなコツを掴み、結構飛ぶようになる、みんな夢中で飛ばして走り回った。ボランティアと子供でキャッチボールならぬ竹とんぼラリーに挑戦する子どもも現れて、大人はさておき子どもたちは元気いっぱいだ。自分が作った竹とんぼが良く飛ぶのは格別楽しいようだった。
 さて、この「良く飛ぶ竹とんぼ教室」は、「良く飛ぶ」ことと「シニア男性の地域参加」がセールスポイント。今回、まっさきでは初めての試みで、いきなり飛ばし競争を行い、地域の人たちに竹とんぼ遊びの楽しさを体験してもらったが、本来、高齢者の地域の出番づくりと高齢者と子供の交流づくりのプログラムなので、次回はまっさき地区で子どもと保護者を集めて竹とんぼ教室を企画運営できる「講師育成」講座を計画したい。また、まっさきは竹も豊富ということなので、製作ワークショップで使う羽根も自主調達できるよう竹林調査などもいいかもしれない。
 こうした具体的な活動を通してコミュニティの活性化に取り組みが起こってくると、メール、ブログやフェースブックなどの活用、地域情報の発信が自然と促進される。パソコンやインターネットは住民の方々の楽しい暮らしや地域の交流を進めるうえでツールであるが、ボランティア、高齢者、子どもたちをつなぐツールにもなっていく。
 参加者のアンケート結果は別紙を参照ください。また、竹とんぼの作り方、飛ばし方についても別紙を参考にしてください。

⇒ 詳細【PDF】
  かんたん竹とんぼの作り方【PDF】
  竹とんぼの飛ばし方【PDF】
  竹とんぼ参加者アンケート結果【PDF】