館報まっさき 第201号(平成23年8月20日発行)

復興に向けて

4月11日から始まったがれき撤去の状況は、細浦、泊里地区では更地が広がり中央地区に向かって進行中で、現在の進ちょく率は56%である。市当局では市全域のがれき撤去を年度内に終えたい考えを示している。
 また、水道・電気・ガス・通信などのライフラインはほぼ復旧したと思われる。この状況をみると少しずつ復興に向けて進んでいることは実感できる。
 しかし、肝心の住宅、産業復興、道路、減災などに関する具体案が示されていない状況にある。
 市では第2回復興に向けた地区懇談会を9月に予定している。これは、7月に開催した第1回復興に向けた地区懇談会での大船渡市復興計画骨子に対する地域住民の意見提言と災害復興計画策定委員会等による審議を経て取りまとめた大船渡市復興計画(案)に対する地域  住民の意見・提言を求める懇談会となる。
 今回の懇談会は町内2カ所での開催となる。
 大船渡市復興計画(案)を知り、町民の声を市当局に伝えるチャンスなので多くの参加を望む。

「第2回復興に向けた地区懇談会」の開催

末崎(1)中井、西舘、泊里
   碁石、三十刈、山根
日時:9月1日(木)
   午後7時~9時
場所:碁石コミュニティーセンター

末崎(2)末崎(3)以外の末崎地区
日時:9月6日(火)
   午後7時~9時
場所:末崎中学校体育館

大震災からの復興を願って
   末崎地区公民館長 近藤 均

 3月11日の東日本大震災発生から5か月以上経過しているのに、被災地の住民にとって復興に関する明るい計画は全く示されず、イライラの毎日です。
 町内には、震災前1561世帯ありましたが、津波で633世帯約41%が被害を受け、死者・行方不明者は約50名で、いまだに行方不明の方もおられ無念でなりません。
 ふるさとセンターに設置された市の末崎地区救援本部は、町内の避難所暮らしの住民全員が応急仮設住宅等に移った7月上旬に閉鎖し、その間、事務室は使えず、地区公民館としての活動は全くできず、住民のみなさんには大変ご不便をおかけしたことをお詫びします。
 今年度は、中央公民館関係の事業は凍結となりましたが、地区公民館では出来る限り支援をしますので「がんばろう・末崎」を合い言葉に自主的に活動してください。
 現在公民館の課題は、仮設住宅ごとに自治組織がなく、諸連絡ができないことです。結成に向けて住民の方々の協力をぜひお願いします。
 一方、お先真っ暗なのは、国・県・市で検討している、被災者が望んでいる住宅問題や、産業復興問題、地域コミュニティー主体の復興を基本とする減災のためのまちづくり計画などは、まだ具体案が提示されず不安が募るだけです。
 末崎町としては、住民の考えている住宅問題、産業復興問題、支え合いまちづくり問題など、多くの方々の要望などを取りまとめ関係機関に強力に要望していかなければならないので、取り組み、提言をよろしくお願いします。

お知らせ

★ラージボール卓球を楽しむ会
体力の維持、ストレス解消に、いい汗をかきませんか。
日時:9月6日(火) 10時~12時
   ※以降、毎週火曜日行います。
場所:ふるさとセンター体育室
・ラケットは貸出します。
・シューズを持参してください。

★復興祭(仮称)
復興に向けて鋭気を養う事を目的にステージ発表会を催す予定です。
期日:9月25日(日)
場所:末崎中学校体育館
※詳しくは後日お知らせします。

★古典芸能鑑賞会
曲独楽・講談・紙きりを予定
出演予定者
 曲独楽:三増 紋之助
 講 談:神田 陽子
 紙きり:林家 正楽
期日:10月30日(日)
場所:末崎中学校
※詳しくは後日お知らせします。

★ふるさとセンター トイレ完成
2月14日に着工したふるセンのトイレ改修工事がこのたび完成しました。
長い間ご不便をおかけいたしました。

★滝田医院情報
診療日:月・火・木・金
    (水・土・日休診)
診療時間:11時~14時
 (盆明けから従来より1時間繰り上がっています。)
平林地内に仮設医院開設準備中

★お茶っこ会
・ふるさとセンター
・碁石コミニュティーセンター
・碁石公民館
において仮設住宅居住者を対象に「お茶っこの会」が毎週開かれています。
談話・軽運動・血圧測定など行っています。対象者に配布されるチラシを確認の上、ふるって参加してください。

★所在の報告
地域からの連絡を速やかにするため、被災後、住所変更等のある方は、地域館長にお知らせ願います。