町民運動会8年ぶり開催
末崎体育協会(村上義孝会長)は、7日、末崎中学校校庭において、8年ぶりに町民運動会を開催した。台風25号の影響で開催も危ぶまれたが、温帯低気圧にかわり、秋晴れの運動会日和になった。17地域から集まった、およそ千人の町民が16競技に熱戦を繰り広げた。
同運動会は、末崎村時代にはじまり、今年で65回を数える。東日本大震災後は、小・中学校校庭に仮設住宅が建ち、運動会を行う場所はどこにもなかった。
災害公営住宅が建ち、高台移転促進事業による高台への住宅が建設され、それぞれへの移転が進む中で、運動会の開催を望む声があちこちできかれるようになった。
町民にとっては、待ちに待った運動会、みんな体いっぱい太陽の光を浴びながら、生き生きと競技に参加していた。
町民が一堂に会する機会は唯一運動会であるだけに、8年ぶりに会ってハグする光景も見られた。ある60代のご婦人は、「震災後一度も会っていなかった人に会えて本当にうれしかった」と目頭を押さえた。
また、村上義孝会長は、「運動会を通して多くの人が交流し一層絆が強くなれば、末崎発展の大きな力となる。開催してよかった」と感慨深げに話していた。
新調した優勝旗を手にしたのは、総合1位の碁石地域。準優勝カップは2位の峰岸地域が獲得した、3位は西舘地域であった。入賞された地域の皆様おめでとうございます。