記憶に残る敬老会
平成29年度の末崎町敬老会は、9月10日末崎中学校体育館を会場に開催されました。
今年は、末崎町公益会の支援のもとテーブルとイスを整備し、出席者全員イスにお座りいただいての敬老会となりました。当日はご長寿の皆様とその世話人、ご来賓、祝賀会余興の出演者、その他運営に携わる方々を含めると総勢500人を越える人たちの参加となりました。
祝賀会余興の部においては、かわいい保育園児による「こども七福神」を皮切りに、よさこい末小ソーラン、ハッピを新調しての末中ソーラン、名取の皆さんの華麗な踊りや東北を代表する民謡歌手や年輪を感じさせる演歌歌手の美声に酔いしれた記憶に残る敬老会になりました。
ご出席されたご長寿のお一人は「1テーブル2人、イスにゆっくり腰掛け、余興を堪能できた。とてもいい敬老会であった」と話しておられました。
末崎町敬老会の対象者である75歳以上の方々は903人(市内の介護施設に入所している方、50人程を除く)。年代別にその内訳をみると、100歳以上が3人、90歳代が99人、80歳代が458人、75から79歳までの方が343人である。ちなみに最高齢は102歳、小河原の小松ウメノさんです。
日本人の平均寿命は、男80・21歳、女86.61歳となっていますが、現在最も重視されるのは、健康寿命です。
健康寿命とは、健康上の問題がない状態で日常生活を送れる期間のこと。 要するに、元気で自立した生活ができる期間のことであります。現在、日本人の健康寿命は、男71.19歳、女74.21歳です。
健康寿命をのばす方法には、①有酸素運動をする。30分程度のジョギング等、軽めの運動を週6日間ほどやる。
②野菜や魚、海藻を中心とした食事をとる。③睡眠をとる。
④人とのつながりを持ち、対話すること、が大切であると言われています。実は最近の研究から4番目の「人とのつながりを持ち、対話すること」が最も人を元気にする要因になっていることがわかった。よって「色々な活動に参加すること」を医療や介護関係の方々がすすめているのであります。また、二又診療所長 石木幹人先生は、運動すること、休養をとることは勿論、十分な栄養を摂ることが重要である。その十分な栄養を摂るためには、ものを「かむ力」や「のみこむ力」を保って栄養をしっかり口から摂れるようにすることが大切であると話しておりました。
ご長寿の皆様の歩んでこられた人生に思いを馳せると、ご長寿の皆様は、大正、昭和と激動の世界を国家のため、郷土のためと献身的に働き、艱難辛苦を乗り越え、今日の豊かな社会を築き上げられました。あらためて、心から敬意と感謝を申し上げますとともに、いつまでもお元気で、心豊かにお過ごしなられますよう、ご祈念申し上げます。
最後に、このたびの敬老会開催にあたり準備、そして運営、後片付けまでご協力くださいました皆様に衷心より御礼を申し上げます。ありがとうございました。