館報まっさき 第351号(令和6年3月21日発行)

<デマンド交通を導入> 末崎地区の公共交通

末崎地区公民館は、2月21日、ふるさとセンターにおいて、末崎地区公民館運営委員会並びに末崎町振興会代議員会を開催。「これからの末崎地区の公共交通について」市当局と協議し、デマンド交通を導入することとした。10月1日から実証実験運行の予定。
現在の路線バスは利用者が年々減少し、市が補助金を出して運行しているものの、その負担額が増加していることから、市では数年前よりデマンド交通の導入を提案してきている。
デマンド交通とは、利用者の予約に応じる形で、運行経路や運行スケジュールをそれに合わせて運行する地域公共交通のことである。利用者がいる時だけ、利用する区間だけ運行する公共交通。同じ時間、同じ方向に利用したい人が複数いる場合は同乗して運行。
実際は、利用者からの予約に応じて、10人乗り以下のタクシーで運行する相乗りタクシーのことで、路線バスとタクシーの中間的な位置にある交通手段である。
デマンド交通のメリット、デメリット
<メリット>
①何度でも利用できる。   ②年齢制限がない。     ③運転免許があっても利用可。④タクシーチケットのように距 離要件がない。   ⑤タクシーより負担が少ない。
<デメリット>
①事前予約が必要である。  ②運行ダイヤが決まっている。③乗降場所が決められている。④相乗りする場合もある。  ⑤バス料金より高い。
導入するデマンド交通の内容(案)
①決められた区域内で、予約の あった利用者宅から決められ た行き先間を運行。
②利用者の自宅まで相乗りタク シーが迎えに来てくれる。
③運行区間
末崎地区、末崎地区~大船渡 地区・盛地区の一部。
④運賃
・末崎地区 500円
・末崎地区~マイヤ大船渡店  1,500円・末崎地区~県立大船渡病院 2,000円
・末崎地区~大船渡市役所・ 盛駅2,000円
⑤運賃の適用方法
・就学前の児童は無料、小学生は半額、中学生以上は大人料金。
ただし、小学生以下は保護者同伴を原則とする。身体障がい者および知的障がい者、児童福祉法の適用を受ける者、精神障がい者に対する割引(5割引)を適用。
・通学で利用する場合は学割(5割引)を適用。
・乗合の場合は乗合割引(2割引)を適用。
⑥利用方法
・利用者は、あらかじめ登録を行い、乗車前日までに予約センター(タクシー会社)に予約する。予約の際は、利用者の氏名、利用する運行時間(〇便の〇時)、行き先、帰りの時間を言う。
⑦運行ダイヤ(時刻表)
10月1日から実証実験運行 するので、それまでには決 定するとのこと。
市当局は、公共交通について
は、将来的にはAIによるデ マンド交通の導入も視野に入れ ながら総合的に検討していきたいといっている。