館報まっさき 第353号(令和6年5月20日発行)

末中最後の大運動会

末崎中学校(佐々木伸一校長、生徒71人)は、11日、春風薫る好天のもと大船渡中学校との統合前最後の大運動会を開催した。
生徒会の本年度のスローガンは「彩」、これは、色々工夫して魅力ある企画をしていくということと、生徒一人ひとりも個性を出して羽ばたいてほしいという願いでもある。
開会式では紅組主将佐藤英悟君と白組主将村上大悟君が「今まで取り組んできたことがしっかり出せるよう精一杯頑張り、地域の人々に感謝と元気を届けられるよう笑顔で戦い抜くことを誓います」と選手宣誓した。
競技は、紅白に分かれて、各団長の指揮のもと声高らかなエール交換から始まった。続いて女子徒競走、男子の徒競走、皆、ゴールをめがけて全力で疾走した。1年生の「ぼうでぼうルを運ぼうFINAL」では、入学して一か月しか経っていないが、すっかり末中に馴染み堂々と二人でボールを運んでいた。紅白分かれての綱引きは、観衆から「ガンバレー」「それガンバレー」と大きな声援が飛ぶ。選手も必死に綱を引く。一進一退だ。見る側も思わず握る手に力が入った。
また、全校生徒による「末中ソーラン」は法被姿も凛々しく、一糸乱れぬ演舞で観衆を魅了した。2年生の「キズナワトビ」は3分間で何回飛ぶか。途切れることなく飛べば得点が高くなるので、縄を回す者と飛ぶ者との呼吸に注目が集まった。3年生の「おこづかい」はお題に沿って観客と楽しむゲーム。早く行ったがお題に合った人が見つからず、ゴールが遅くなるなど見るものをヤキモキさせる競技でもあり、皆一喜一憂していた。
運動会の最大の呼び物「全校リレー」。紅白に分かれ全校生徒がバトンをつなぎ全力で走る。はじめから抜きつ抜かれつのシーソーゲームとなり、選手も一層力が入る。最後のゴールのテープ切るのは紅白どちらかわからぬ競り合いであった。  競技の最後は各組の応援。 音楽に合わせてリズミカルに踊るだけでなく、体一杯使ってあらん限りの声を出して躍動した。この運動会にかける気持ちが伝わる素晴らしいで応援であった。
閉会式で校長先生は、皆さんは応援に、係り活動に、競技に一生懸命頑張った。鳴りやまない拍手はそれを物語っている。皆さんの姿はやるべきことをやった、悔いがないという満足感と充実感に満ちている。スローガンにもあるとおり、彩り豊かな感動の詰まった永遠に記憶に残る日本一の運動会になった。ありがとうと講評した。
最後に校歌を斉唱し大運動会の一切を終了した。
生徒会長の村上奈央さんは「最後の運動会なので皆心を一つにして精一杯頑張ろうと思って取り組んだので、今はやりきれたという思いです」と達成感に満ちた表情で話してくれた。