館報まっさき 第256号(平成28年3月22日発行)

トマト水耕栽培企業進出

このほど小河原地区被災跡地でトマトの水耕栽培をしたいという企業(現在岩手県紫波郡紫波町でトマトの水耕栽培をしている銀河農園)が現れた。このことについて、末崎町復興推進委員会は常任委員会で審議し受け入れることとした。
これまで小河原地区被災跡地の利活用については、大船渡市復興局土地利用課と末崎 町復興推進委員会(常任委員会)で検討、協議を重ねてきました。昨年の12月までは、国の復興交付金等の活用から多目的広場しか方法がない状態でありました。今年1月28日の常任委員会で市当局よりトマト水耕栽培企業がこの地でトマトの水耕栽培をしたい意向であるが検討していただけないか、との提案があり、地域に新たな産業がでることにより住民の雇用拡大がはかられることや経済効果も大きく、地域の活性化が期待できることから直ちに検討するこ ととした。
2月17日には、当該の企業の説明会を開き、事業内容やこの事業にかける意気込みを 伺った。企業側の説明では、進出理由はトマトは暑さに弱いので栽培には、夏涼しいのがいい。この地は夏涼しく冬暖かく比較的寒暖の差が少ないこと。これから道路網も整備され、宮城を含めた三陸沿岸地方および岩手の内陸まで販路を拡大できること。また、最先端の施設設備を備え、ヨーロッパでも評価の高い新種などを栽培し、付加価値を高め差別化をはかって収益を上げていきたい。雇用については、30人程度、勤務時間は午前8時30分~午後3時までで、子育て中の方には、保育園や小学校に通う子供の送り迎えができるよう配慮している。さらに、騒音や排水による水質汚染もなく環境に影響がないこと。企業経営の精神としては、従業員あっての企業であり、常に従業員の皆さんの働きやすい環境づくりは勿論のこと、地域の発展に貢献し地域の皆様とともに企業を成長させていきたいと考えているので受け入れていただきたいとのことであった。
3月15日、常任委員会を開き、前記のとおり企業の進出理由および意気込み、もたらす効果等について審議し、進出を全員一致で可とした。
なお、住民説明会は、市当局と協議の上できるだけ早く開催したいと思っておりますのでご理解とご協力をいただきますようお願いいたします。