館報まっさき 第238号(平成26年9月22日発行)

・末崎地区コミュニティバス実験運行始まる
・敬老会盛会に終える
★いやしの集い
★健康講演会
★デジタル公民館まっさき活動
◇ふれあいキッズデー in 居場所ハウス
★霞が関ナレッジスクエアからのライブ中継
◇キャリア教育番組エキスパートスタジオ
・末崎の風土散策(27)
 ~麟祥寺本堂の「龍神図」と「花鳥図」について~

末崎地区コミュニティバス実験運行始まる

 10月1日から、碁石からBRT細浦駅間でコミュニティバス実験運行が開始される。
 広報大船渡に運行コース、時間、バス停などが記載されていますので確認しご利用ください。
 料金は乗車区間に関係なく200円です。小中学生が通学に利用の際は無料となりますが、私用の場合は中学生は大人料金、小学生は半額の100円となります。
 また、第一種障害者の方は本人・介護人とも半額、第二種障害の方は本人のみ半額になります。手帳を乗務員に提示ください。
 バス停は、交通安全を考え、警察の指導もあり今までと変更になっている停留所がありますのでご確認ください。
 BRTを利用して大船渡方面、高田方面に行く方のため接続を考えたダイヤに設定されていますし、高校生の通学にも利用しやすいように配慮されています。
 岩手県交通「碁石線」は運休になります。立根から細浦経由高田までの定期バスは今までどおりの運行です。
 この実験運行は3月まで行い、利用状況・課題などの検証と住民の声を聞いて4月以降の運行について検討をすることになっています。

敬老会盛会に終える

 9月14日、末崎中学校で開催した末崎町敬老会に招待者約260人(30%)と来賓のご出席をいただき予定どおり終えることができました。
 祝賀会には、保育園児小中学生、町内の踊りの教室、老人クラブ、遠くから祖父母の敬老のお祝いに駆けつけ素晴らしい民謡を披露してくれた6年生の佐々木さんなどが出演し、お祝いしていただきました。
 祝賀会を盛り上げていただきました皆様、町内各地域からお世話役の皆様、婦人会の皆様に改めて感謝申しあげます。

お知らせ

★いやしの集い
期 日 10月11日(土)
    10月25日(土)
時 間 13時~16時
場 所 ふるさとセンター
内 容 文化祭用裁縫
※裁縫道具を持参してください。

★健康講演会
 高齢者に優しい病院をテーマとした様々な取り組みを行い、また、震災後は地域のための医療に取り組んでこられた石木幹人先生から、地域で健康に長生きするためのヒントをお話しいただきます。会場からの健康に関する質問にも答えていただく予定です。
日 時 10月5日(日)
    13時30分~15時
場 所 居場所ハウス
講 師 石木幹人氏
    (高田病院名誉医院長・地域包括ケアコーディネーター)
参加料 無料
申 込 居場所ハウス
    47―4049

末崎町民文化祭

11月7日(金)~9日(日)予定
※11月9日(日) ステージ部門
作品の出展、舞踊・ダンス・演奏等の出演をお願いします。
詳細は後日お知らせします。

★デジタル公民館まっさき活動

◇ふれあいキッズデー in 居場所ハウス
 子どもを対象にした絵本の読み聞かせや、手を使った歌のお遊戯を行います。親子でふるってご参加ください。
日 時 10月18日(土)
    13時30分~15時
場 所 居場所ハウス
参加料 無料

★霞が関ナレッジスクエアからのライブ中継

◇キャリア教育番組エキスパートスタジオ
◎「誰もが安心して、快適に暮らせる住民環境を手に入れられる社会を目指して」
 共働き世帯、高齢者世帯や単身世帯の増加など家族の形態が大きく変化していく中、社会インフラとして機能する事業を目指す楠見さんの仕事への思い、そして経営者としての思いについてお話しを伺い、コンピテンシーを探ります。
日 時 9月26日(金)
    18時30分~20時
ゲスト 楠見敦美
    (株式会社カジタク取締役)

◎国立感染症研究所を定年退官後も継続的に活動を続け、海外を飛びまわり感染症対策の医療人材育成に携わっている吉原さんのエネルギー源、仕事への思いについてお話しを伺いコンピテンシーを探ります。
日 時 10月6日(月)
    18時30分~20時
ゲスト 吉原なみ子
    (国際協力機構感染症専門家)
※会場はどちらもふるさとセンター会議室です。

末崎の風土散策(27)~麟祥寺本堂の「龍神図」と「花鳥図」について~

 麟祥寺本堂の「龍神図」と、杉戸障壁の「花鳥図」は、気仙郡高田町出身の蠣崎縉纃が、40歳の時に描いた作品といわれ、龍は本堂中央の天井に古色蒼然とした静粛のなかに、眼光鋭く爪先も研ぎすまし、周りを見渡すように描かれ、図の右下には鮮やかな縉纃の落款(署名と朱印)が確認できます。
 「龍」は仏教を守護する八部衆で「龍神)ともいわれ、多くの寺の法堂(はっと)、本堂の天井に龍が描かれている。法堂や本堂は大衆に仏法を説く、説教の場所でもあり、龍が水を司る神で火災から守ることからも、高い所から法の雨(仏教の教え)を降らせ、その雨は衆心に慈雨のように沁みてゆくとの意味もあるようである。
 京都の本山、妙心寺の法堂鏡天井には、狩野探幽(守信)が55歳の時、8年がかりで制作した「雲龍図」が描かれており、龍の目は「八方睨み龍」ともいわれ、円相の中心に周囲を霊雲で取り囲まれており、みる位置や角度によって龍の動作や表情が変化すると云われている(重要文化財)
 「花鳥図」は本堂に建て巡らされている。杉戸障壁18枚に咲き乱れる四季の花や梅、柳、老松、その辺りに遊ぶ鶴、鳥等を描いたもので、この図も「龍図」同様、今から186年前の文政11年(1828)頃に制作されたと考えられ、現在も完全な姿で残されている。
 蠣崎縉纃は天明4年(1784)気仙郡高田に生まれている。祖父蠣崎庄次右衛門、その子市三郎(父)が菅野家に聟入り(菅野孫太郎の子仁助の娘と結婚)し、縉纃が生まれているが姓は蠣崎となっている。幼名は民吾、由章、子綾、雅号は縉纃、輪設、画禅庵として、師は仙台藩御用絵師で狩野派の荒川晴海であり、画作は人物、花鳥、山水、龍虎図を得意とした。(聖)