館報まっさき 第231号(平成26年2月20日発行)

・道路用地測量始まる
・公営住宅仮申込状況
・末崎町まちづくり計画
★受賞おめでとうございます
 村上正吉さん(船河原)
 末崎小学校
☆デジタル公民館まっさき活動
 ◆パソコン・ネットよろず相談
 ◆‘まっさき’ふれあいフォーラム
 ◆竹とんぼリーダー講習会
 ◆竹とんぼ教室
☆霞が関ナレッジスクエアからのライブ映像
 ◆霞が関寄席~金原亭若手一門会~
 ◆霞が関ミュージックサロン ソプラノ&バリトンによるおもしろコンサート
☆『西舘の祭りは世代を越えて』発刊
☆癒やしの会
ふるさとセンター管理人募集 末崎町振興会
末崎の風土散策(20)~海嘯(つなみ)溺死供養碑(高橋泥舟揮毫)~

道路用地測量始まる

新設計画されている県道碁石線で土地の境界や道路予定用地の測量が今月から6月末の予定で始まりました。
範囲は市道小中井山岸線から終点部までの約1・2㎞で、県では今後関係者の協力を得ながら早期完成を目指したいとのことです。

公営住宅仮申込状況

 市では昨年12月から今年1月いっぱいにかけて実施した入居仮申込み状況をこのほど発表しました。734戸に対し691世帯の申込がありました。
 末崎町の3団地の申込み状況は次のとおりです。

団地戸数申込
平林(1)1121
平林(2)5632
泊里65

末崎町まちづくり計画

 碁石地区、細浦地区では復興推進協議会や地域公民館協議会などで、大学の先生、専門家の指導助言を受けながら地域の復興、新しいまちづくり、住んで楽しいまちづくりについて検討を重ね、市に実現を陳情しております。
 末崎町復興推進委員会としては、2地区からの説明を受け、中央地区を含め、末崎町の復興計画を多角的に検討し、市の復興局に陳情したいと考えています。
 子どもから高齢者まで、農業、漁業、商業従事者の方など、それぞれの立場から思っていることを提案していただければ幸いです。

★受賞おめでとうございます

村上正吉さん(船河原)
 8年間船河原公民館長として地域の融和・活性化に尽力したとして、大船渡市教育委員会から地区公民館役員感謝状が贈呈されました。
末崎小学校
 永年の交通安全の取り組み、事故防止に努めていることに対して、全日本交通安全協会・警視庁から交通安全優良学校賞が贈呈されました。

☆デジタル公民館まっさき活動

 1月活動時、金野靖彦酔仙酒造会長、大和田弘樹海さんぽ(ごいし荘別邸)常務、近藤均末崎地区公民館長に講演をして頂きました。講演の様子を全編オンラインでご視聴いただけます。
 公民館のサイトは館報の最下部に記載しています。

◆パソコン・ネットよろず相談
 パソコンの使い方からインターネットまで、お困りごとにITボランティアが個別に解決まで対応します。パソコン入門から、メール・FacebookなどのSNSの利用、インターネットの活用など、何でもお気軽にご相談ください。
日 時 3月15日(土)9時~12時、13時~16時
    3月16日(日)9時~12時

◆‘まっさき’ふれあいフォーラム

 25年度活動を振り返り、今までご参加頂いた方や地域のお世話役の方々をお招きし、次年度の活動について意見交換会を行います。暮らしづくり、生きがいづくり、パソコン活用等に関心のある方も是非ご参加ください。
日 時 3月15日(土)19時~20時30分

◆竹とんぼリーダー講習会

 竹とんぼ作成に興味のある方へのリーダー講習会です。どなたでも参加できます。材料等は主催者で準備します。
日 時 3月15日(土)10時~

◆竹とんぼ教室

 どこでも・だれでも・よくとぶ・簡単に作れる竹とんぼ教室へどうぞ。
日 時 3月15日(土)13時30分~
参加費 100円
その他 先着20名

会場はいずれもふるセンです

☆霞が関ナレッジスクエアからのライブ映像

◆霞が関寄席~金原亭若手一門会~
日 時 2月26日(水)19時~20時30分
出 演 金原亭馬治・馬吉・駒松

◆霞が関ミュージックサロン ソプラノ&バリトンによるおもしろコンサート
夜想曲歌と語りで綴る《春》2人の歌手による芝居仕立てのコンサート
日 時 3月19日(水)19時~20時15分
出 演 久保田彩佳 ソプラノ
    白岩洵 バリトン
    中村裕美 キーボード

会場はいずれもふるセンです

☆『西舘の祭りは世代を越えて』発刊

 西舘で熊野神社式年5年祭の記録集を発刊いたしました。
 一冊1,000円で販売いたします。ご希望の方は左記に連絡ください。
及川宗夫 ☎090‐1499‐5989

☆癒やしの会

期 日 3月8日(土)・22日(土)
時 間 13時~16時
場 所 ふるセン和室
※裁縫道具を持参してください

ふるさとセンター管理人募集末崎町振興会

条 件  ①男女問わず ②年齢65歳以下
     ③勤務時間午後1時~5時(週5日)
     ④報酬月額5万円(年間60万円)
     ⑤その他委細面談のうえ決定
業務内容 ①センター使用予約受付
     ②使用料徴収
     ③施設内外清掃
     ④備品管理等
応募方法 申込書(ふるさとセンターに準備)に必要事項を記載の上、ふるセンへ
提出締切 3月20日(木)午後5時

末崎の風土散策(20)~海嘯(つなみ)溺死供養碑(高橋泥舟揮毫)~

左写真の碑は明治29年(1896)6月15日(旧5月5日)の、三陸大津波による溺死者の供養碑であり、碑は細浦の長源寺境内に建立されている。碑表には泥舟逸人書と刻書あり。幕末三舟(勝海舟、山岡鉄舟、高橋泥舟)の高橋泥舟の揮毫によるもので、落款も押刻されている。泥舟書の碑はこの地方では珍しいと思われる。碑の裏には気仙郡気仙村、安倍宣吉建立、本村世話人、佐々木綱十郎、滝田栄助、佐々木三十郎、紀室金蔵の5人が並記されており、建立者の安倍宣吉は金剛寺の世話人で近くの住人、本村の4人は細浦周辺で水産業(加工漁労等)を生業としていた人達と考えられる。この碑は高さ170㎝、幅は75㎝程度で全面が苔に覆われ、左上に小さな穴があり、綱を通して遠方から曳いて運搬したか、または坂を引き上げた時に利用したと推測される。

「幕末三舟」とは、ともに維新の激動期に生き、典型的幕臣として江戸城の無血開城と、戦火から救ったことから三舟と称され、剣、禅、書ともに優れた人達で、海舟は智の人と云われ国際的視野で時代を見通した政治家であり、鉄舟は情の人と云われ禅を極め、私欲を離れて膨大な書画を遺した最後の剣聖である。泥舟は意の人と云われ旧主徳川慶喜ひとりに仕えて至誠に一貫し、明治以後は福岡県知事を断り、公職につくこと無く市井の人で終わった人である。泥舟は天保6年(1835)江戸小石川鷹匠町で生まれ、父は山岡市郎右エ門、母は高橋義左エ門の娘で泥舟の兄は紀一郎(槍の名人で山岡静山)と云うが若逝、そこで泥舟の妹、英子が小野朝右エ門の五男である鉄舟を婿(養子)として山岡家を継がせている。従って高橋泥舟は山岡鉄舟の義兄になる。泥舟は幕臣として徳川慶喜を警護し身を案じていたが、それを辞し、37歳で穏棲し、以降詩書画に三昧の日々を送り、明治36年(1903)2月12日、東京牛込矢来で病死(60歳)している。
 海嘯溺死供養碑は細浦湾の西高台にある、長源寺境内の墓地登り口の大きな津波慰霊塔の右隣にあり、春は桜の花びらを浴び、夏は蝉しぐれに包まれ、そして湾内の巡る歴史を眺め、海鳴りを聞きながら佇んでいるかのようだ。(聖)