館報まっさき 第227号(平成25年10月21日発行)

・復興まちづくり懇談会
・待たれるバス運行
・町民文化祭
★シャフルボードを楽しむ会
★深大寺陶芸教室
★おたすけクラブ
★居場所健康クラブ
★デジタル公民館まっさき
★霞が関ナレッジスクエアからのライブ映像
★癒やしの会
・末崎の風土散策 (16)

復興まちづくり懇談会

 市主催の「復興まちづくり懇談会」は、15日ふるさとセンターで開催されました。
 市長から復興計画事業について説明があり、その後 (1)市民生活の復興について (2)産業・経済の復興について (3)都市基盤の復興について (4)防災まちづくりについて 質疑応答を行いました。
 高台移転は町内8箇所に135戸決まり、小細浦・門之浜地区は来春から住宅建設が可能で、その他の地区は27年からになると発表されました。
 末崎町もまちづくりについて、具体的な計画は現段階では示されず、今後住民の意見・希望を聞き検討していくということなので、船河原から碁石までの道路が整備された後の末崎町のまちづくりはどうあればよいか、全部移転が終わった後の末崎町の様子を想像しながら、どこにどんな施設があればいいとか、被災した土地の利用についてどうしたいなど復興推進委員会(ふるさとセンター)に提言してください。まとめて市に提出します。
 碁石コミセン会場の懇談会は、台風の影響で11月11日(月)に延期されました。

待たれるバス運行

 市では、交通不便地域の解消と碁石海岸への観光交通としても位置付けた末崎町内運行バスの計画を立案・検討を進めています。
 計画では、細浦駅と碁石間を1日8便、泊里を経由し碁石を一周し碁石海岸口駅や滝田医院前を経由する路線で検討されており、決定すると碁石細浦駅前間は県交通バス運行は廃止になります。
 運行が決まると、BRT2駅を利用して盛・陸前高田方面に行くことができますし、細浦駅前から高田線バスを利用することも出来ます。
 料金はかかりますが、今年度中に試行運転する方向で検討しているということで決定が待たれます。

町民文化祭

期 日 11月1日~3日
会 場 ふるさとセンター末崎中学校体育館
※詳しくはチラシをご覧ください。

お知らせ

★シャフルボードを楽しむ会
 日頃の運動不足やストレス解消を目的に誰でもできるスポーツを楽しむ会を下記のとおり開催します。
開催日 11月15日(金) 開講式
    以降、2月28日までの毎週金曜日活動
時 間 午前10時~12時
場 所 ふるセン 体育室
参加料 無料
その他 シューズを持参

★深大寺陶芸教室
 東京・深大寺より陶芸の先生をお迎えし、食器づくりに挑戦します。自分だけのオリジナルぐい飲み、揃いの小鉢などが作れます。作品は東京にて焼成し、約1ヶ月後にお届けします。
日 時 10月28日(月)
    17時~19時
場 所 居場所ハウス
参加料 500円
持ち物 お手拭き用タオル
問合せ 中村(大船渡)

★おたすけクラブ
 毎週月・水曜日10時~12時
場 所 サポートセンター「おたすけ」
内 容 手芸やお菓子・料理作りなど

★居場所健康クラブ
 毎週水曜日10時~11時30分
場 所 居場所ハウス
内 容 脳活性化ゲームや体操など
問い合わせ先(おたすけ クラブ・居場所健康クラブ)
サポートセンター「おたすけ」
TEL 29―2010

デジタル公民館まっさき

◇年賀状づくり・宛名印刷
 パソコン・ネットよろず相談も併せて行います。
日 時 11月9日(土)
     9時30分~12時、13時~16時
    11月10日(日)
     9時30分~12時

◇映画鑑賞会『1000年の山古志』
日 時 11月9日(土) 19時~21時
場 所 ふるセン

◇講演会~震災と地域医療~
日 時 11月10日(日) 14時~16時
講 師 石木 幹人氏(高田病院前院長)
場 所 県立高田病院

★霞が関ナレッジスクエアからのライブ映像
◇霞が関寄席 落語
日 時 10月30日(水)
    18時45分~20時30分
出 演 金原亭馬治・馬吉・駒松・駒与志
金原亭の若手4人による共演をお楽しみに!

◇キャリア教育番組エキスパートスタジオ
~チーズを楽しむ空間~
日 時 11月1日(金)
     18時30分~20時
出 演 村瀬 美幸さん(チーズソムリエ)
チーズコンクール世界一に輝いたソムリエにワイン・チーズの魅力と仕事への思いを伺います。
※場所はどちらもふるセン

★癒やしの会

期 日 11月9日(土)
    11月22日(金)
時 間 13時~16時
場 所 ふるセン 和室
※裁縫道具を持参してください

末崎の風土散策 (16) ~碁石海岸の古い記録から~

 碁石海岸は南北6キロにわたって幾多の島嶼岬岩礁洞穴等千変万可に富み、老松が潮風に揺れる景観は三陸海岸随一と云われている。地名の由来は江戸時代伊達藩公へ波に磨かれた白黒の石が献上され大変珍重されたことから、碁石と呼ばれるようになったと伝えられている。老松林は古来造林に熱心な住民が文化13(1816)年に地域主立組頭の三五右衛門ら9組79名による松の植林が行われ、防風林として、また漁船の避難保護、浮魚根付魚棲息のために杈三郎、松四郎が御山守として大いに管理育成に努めその結果、現在のように立派な巨松林が出来たのである。(乱曝谷の上方に末崎町碁石松林植栽碑か建立されている。)このように美事な碁石野を背景として明治24年には美濃出身の絵師蓑虫山人が碁石浜を墨絵に描き残している。同29年の大津波後は今泉街道の工事が進められ交通の便が良くなるに従い、次第に遺跡関係の学者や詩歌絵等多くの文人達が来訪するようになり、勝れた勝景が讃えられ世に広く知られるようになった。 
 明治37・38年日ロ戦役記念として碁石の中央平坦地(碁石八景の1)を公園として開設。周囲には桜樹数10本を植え付け更に手を加えて次第に運動広場に整備し、大正12年1月9日には碁石案内板等を建て、更に同13年8月10日には恵比須浜に心字池を開設、同年10月5日には世田米、横田、高田、気仙、米崎、小友、広田、末崎、大船渡の野球連合試合を開催し、碁石保護会では出場選手全員に碁石来遊記念としてハンカチ1枚宛寄贈している。同14年8月7日高田町の菅野勝蔵氏は石の碁盤を寄贈。高等科2年男子生徒の奉仕により泊里海岸から運搬し碁石岬に据え付ける。昭和8年には細浦駅が開業し初代駅長丹野虎之助氏が「気仙の風景」で碁石海岸を紹介している。同12年6月には小友出身で岩手史跡名勝天然記念物調査員の戸羽源蔵氏と末崎村長山本周太郎氏等の尽力により文部省から名勝天然記念物に指定になり、続いて同14年9月には舘ヶ崎角岩脈も指定され、なお同39年6月陸中海岸国立公園に指定編入になり、今では三陸海岸第1の観光地として全国に名を馳せている。以上碁石海岸の主な記録を概書してみた。(聖)