館報まっさき 第219号(平成25年2月20日発行)

末崎町の未来は

東京から出向し、大船渡復興計画に携わっている方から、未来の末崎町を考えるにあたり、たたき台になればと、末崎ノートという資料をいただきましたので紹介させていただきます。
 「はじめに」として、こんな呼びかけをしています。
 10年後の末崎町はどんなまちになっていますか? 子どもたちは末崎町で遊んでいますか? 年配の方は、有意義な老後を送っていますか? 漁業は末崎の主幹産業として活況ですか? 伝統芸能はどのように継承されているのでしょうか?
 そして、末崎町の未来を考えるきっかけとして「まちに対する気持ちを再発見しよう」「将来のまちを考えよう」「未来に向けて何か始めてみよう」と呼びかけています。
 末崎町住民として、まちづくりを進めていく上で貴重な示唆であると感謝しています。
 まちづくりは、計画を話し合う段階から、具体的に要望をまとめ関係機関に提出し具現化を図っていく段階にきています。
 こういうまちであればいい、こんな施設が欲しいなどの提言を末崎町復興推進委員会事務局(ふるさとセンター)にお寄せください。
 末崎町のまちづくりを支援しようと全国から各種団体が毎月来町していますので紹介します。

★霞ヶ関ナレッジスクエア
 文部科学省の補助金を受けて『デジタル公民館まっさき』という組織を立ち上げ、パソコンを活用してのまちづくりを進めると共に、全国に発信しています。
 また、地場産品に付加価値をつけて販売できないか、漁業の振興はどうあればいいかなど、漁民の声を聞きながら検討しています。

★さわやか福祉財団
 大船渡共生まちづくりの会を組織し、毎月九州地区から来町し、みんなが安心して暮らせるまちづくり、高齢者・子どもが楽しく過ごせるまちづくりはどうあればいいのかなど、末崎をモデルに、いろいろな分野の方々から助言をいただきながら検討を重ね、市に要望したり、住民対話を続けています。
 このほかに大船渡に出向している環境未来都市づくりの研究をおこなっている職員からも、末崎のまちづくりを積極的に支援をいただいております。
 このような団体・個人の支援を生かしながら主体である住民の考えを尊重しまちづくりを進めていかなければと考えます。

末崎の風土散策 (8) ~細浦湾の埋立工事~

細浦湾は箱根山の東麓にあり湾口を北に開いている。東は舘ケ崎先端の恵比寿島(現在は陸続き)から、西は峰岸角の岩脇鼻(馬頭観世音碑等がある)までの大湾であった。明治29年の大津波跡の写真をみると、湾央に松島(現在は陸続き)がポツンとある。大正末期までは岩脇鼻から峰岸川口までの道路(現在の中道路)から東側はゴツゴツの岩礁と砂利による淺磯浜で峰岸川口には小型のカッコ船等の造船場(近藤勇、梅澤源造)があった。

道路は現在の中央道だけで海岸道はなく、峰岸川から南も浅瀬に杭や石垣等の護岸であった。湾の西側は民家集落で狭かった道は、明治34年県道今泉街道として整備されたが、大正9年1月峰岸の岩脇安治(いわき)から、峰岸を主とした浅浜を埋立て陸地として利用することの発議があり、これを受けて、峰岸の馬場俊造(馬場一夫氏祖父)が、大正14年春(同年6月10日起工着手届)埋立工事を始めている。埋立面積は16,958㎡(5,131坪6合)、海岸には幅6.33m(3間3尺の道路を新設、南隅には幅14.50m(8間)、長さ7.24m(4間)の一般用船揚場も設けている。埋立用土は峰岸の大船渡線路ガードを抜けた左畑地を掘り崩し、トロッコで運搬し昭和2年頃完成したと考えられる。なお、松島と陸地を繋ぐ防波堤とその灯台は昭和16年3月、千葉勇吉が工事を請負い完成している。(聖)

お知らせ

☆住民ワークショップ
 =末崎町のスマートコミュニティを考える=

 末崎町の今後のエネルギーについて考えます。
日 時 2月22日(金)
    3月4日(月)
(両日共)午後1時~4時
場 所 ふるセン

☆第1回シャフルボード大会結果
 1月25日、ふるセン体育室で第1回シャフルボード大会を行った。日頃の練習の成果を発揮し激戦を展開した。
 結果は次のとおり(敬称省略)
  1位 及川文也
  2位 及川タキ
  3位 田畑基雄

☆霞ヶ関ナレッジスクェアからのライブ映像
エキスパートスタジオ
 =働く人と経営者をハッピーに=

日 時 3月22日(金) 午後6時30分~8時
場 所 ふるセン
出 演 味園公一 社労士事務所代表

☆パソコン・ネットよろず相談
パソコンの使い方やインターネットを通じた情報発信の相談を承ります
日 時 3月9日(土)
3月10日(日)
(両日共)午前10時~12時
    午後1時~4時
場 所 ふるセン

☆デジタル公民館まっさき活動
◎豊重哲郎さん交流会
 日 時 3月8日(金) 午後6時30分~9時
◎わかめ情報発信支援
 日 時 3月9日(土) 午後7時~9時
◎竹とんぼ講師IT活用支援
 日 時 3月10日(日) 午前9時30分~12時
※場所はいずれもふるセン

☆癒やしのつどい
日 時 3月10日(日)
    3月23日(土) 
(両日共) 午後1時~4時
場 所 ふるセン 和室
※裁縫道具を持参してください

門中組虎舞 県無形民俗文化財に

県文化財保護審議会は2月8日門中組虎舞を県文化財に指定するよう県教育長に答申した。近く正式に指定される見通しである。
 新沼利雄会長は、「先人が残した伝統芸能を絶やさなかったことと、門中組振興会と虎舞のメンバーのご理解とご協力があって指定につながった。この明るいニュースで町民に元気を与え、少しでも復興の役にたてばと思う。」と感謝と喜びを語り、「今後何があっても門中組虎舞を絶やすことなく後世に引き継ぎたい。」とさらなる発展を誓った。