令和7年館報まっさき 3月号

<78年の歴史に幕>末崎中学校
末崎中学校(佐々木伸一校長)は、大船渡中学校との統合により、この3月で78年の歴史に幕を下ろすことになった。23日には、末崎地区公民館、各地域公民館長や各種団体の代表者等のご列席を得て、閉校式が体育館で行われる予定である。その夕方には、思い出を語る会が大船渡プラザホテルで開催予定だ。
昭和37年度には、497人もの生徒が互いに励まし合いながら学んでいた学校である。それが年々減少し近年は全校生徒70人前後を推移している。統合は少子化によるものとはいえ、極めて残念であり悲しい。校歌にあるように、生徒の皆さんには、日本の力となるまで励み、活躍する人物になってほしいと願うばかりである。
13日には、末崎中学校卒業証書授与式が執り行われた。校長先生は、学び舎を巣立っていく26名の卒業生に、つぎのはなむけの言葉を贈った。
アメリカのドジャースで活躍している大谷翔平選手は、戦国武将の武田信玄が掲げた「一生懸命だと知恵が出る」「中途半端だと愚痴が出る」「いい加減だと言い訳が出る」という言葉を胸にくじけそうになる自分を鼓舞してきたという。大切なことは、何事にも一生懸命取り組むことである。たとえ失敗してもそれを糧に前に進んでほしい。
あなた方は、今、新たな出航(旅立ち)の時を迎えた。四月からは、自分の船で、自分の夢を目指し、自分の航路に挑む。最高のスタートが切れるよう準備して全速力で出航してくださいと述べられた。
2月上旬、二人のご婦人が地区公民館にやってきて、末崎中学校の校歌はストーリーがあり、夢(希望)をもって日本(社会)のために励むことを誓った、素晴らしい校歌である。あと歌う機会がないので、是非、館長から校長先生にお願いして、生徒と住民が一緒になって校歌を歌う機会を作ってくれないか、ということであった。
 館報「まっさき」で呼びかけたところ、3月10日の「校歌、うたい納め会」には60人を超える地域の方々が集まった。生徒の皆さんと合わせると130人もの大合唱団になった。これまた、思い出に残る「うたい納め会」になった。参加した人々は、とても感動し涙が出た。参加してよかったと口々に言っていた。

R7  館報3月